どんな電子回路でも、必要な電力が供給されないとそのシステムは動作できませんよね。さて、KURUMIボードの電源回路はどうなっているのでしょう。KURUMIボードに搭載しているマイコン
RL78G13の動作電圧はVDD = 1.6 - 5.5V とかなり低電圧から動作します。 この推奨動作電圧より低い電圧の場合、マイコンやシステムは正しく動作することができません。多くの場合、発振回路が動作しないとか、RAMの内容変ってしまうとか、リセットが機能せずプログラムの暴走(プログラムの意図した順序で実行されない)といった不具合が発生します。
さて下記の図は、KURUMIボードの電源回路です。
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KURUMIボード上の電源回路・電池端子・切替スイッチ |
電池を使用する場合は、ディップスイッチJP8をON側にセットします。そして電池のプラス端子を
RAWピンに接続します。電池のマイナス端子は
GNDピンに接続します。黄色い破線部分がKURUMIボードの電源回路です。下記がその回路図です。
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KURUMIボードの電源回路(昇圧回路) |
この電源回路は、RAW端子に電池を接続すると昇圧されVccには電池が供給する電圧(V
RAW)
よりも高い電圧(V
CC)が供給されます。実際に電池を接続して、どんな電圧が供給されているのか測定してみましょう。
① まずマンガン電池の電圧を測定しました。
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マンガン電池の電圧を測定した様子 |
② マンガン電池(1本)をKURUMIボードに接続して、KURUMIマイコンに供給される電圧を測定しました。
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電池電圧は昇圧されVccには3.3Vが供給されている |
KURUMIボードは何も修正していませんので、工場出荷状態での電源回路はVccに3.3Vが供給されるように設定されているようです。
Vcc =5Vを供給するには、電源回路のP2端子(未接続のジャンパー)をハンダで短絡する必要があるようです。
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