2014年4月24日木曜日

マイコンの応用例

マイコンの役割を、エアコンを例にとって少し解説します。エアコンには、室内の空気を冷やす熱交換器、室内の空気を循環させるためのファンやモータがあります。そしてそれらをコントロールする制御回路(マイコンボード)からなります。
図2 エアコン室内機の構成要素

エアコンには、室内の空気を冷やす熱交換器、室内の空気を循環させるためのファンやモータがあります。そしてそれらをコントロールする制御回路(マイコンボード)からなります。
図3 エアコンの基板のブロック図

マイコンとは

このコーナーでは、マイコン・ボードを使った電子工作の話をします。

マイコンは、マイクロコンピューターの略称ですが、まずコンピューターの話からしましょう。 さて、もっとも身近なコンピューターはパソコンですね。パソコンは、電子メールで友人にメールを送ったり、インターネットブラウザーでfacebookなどのSNS(ソーシャルンネットワークサービス)を利用したり、ワープロや表計算ソフトを使ってレポートを作成する利用が代表的です。これらに共通して言えるのは、それぞれの用途に合ったアプリケーション・ソフトウェアを準備する必要があります。パソコンは、ソフトウェアがないとただ飾っておく以外に用途はありません。

図1 マイコンの外観(パッケージ)
マイコンもパソコンのようにプログラムを書込むことで動作します。図1にマイコンの外観を示します。マイコンには、ボード上の色々な部品と信号のやり取りを行う信号線が出ています。組込まれたプログラムは、この信号線(I/Oポート)を使てLEDやモータといった部品を制御します。

マイコンは皆さんの生活を支える殆どの電子機器・自動車・産業製品に使われています。電卓やTVのリモコン、エアコン・洗濯機、自動車のエンジン制御、ダッシュボード、電力・ガスメータなどが代表的な事例です。